2026/11/06
「倒れない」だけではダメ? 1981年新耐震基準と「建物のねばり強さ」
こんにちは!愛媛県四国中央市で高耐震・高断熱の注文住宅を建てさせて頂いている、カジワラホーム代表の梶原です。
5回シリーズの第2回です。
大正時代に生まれた「重さの10%〜20%の横力に耐える設計」は、1950年に制定された「建築基準法」にも引き継がれました。しかし、昭和の高度経済成長期を迎える中で、構造学者たちを悩ませる深刻な問題が浮上します。
「もし、数十年に一度の中規模地震を遥かに超える、数百年に一度の超巨大地震が来たらどうなるのか?」

1981年「新耐震基準」が導入した二段構え(二段階設計)
そこで1981年(昭和56年)に導入されたのが、今も住宅の基準として知られる「新耐震基準」です。建物の守り方を以下の2段階に分けました。
・一次設計(中規模地震:震度5強程度)
:建物の重さの20%の横力(C₀=0.2)を想定。柱や梁にひび割れ一つ残さず「無傷」で耐えること。
・二次設計(大規模地震:震度6強〜7程度)
:建物の重さと同等の巨大な力(C₀=1.0、横向きに1G!)を想定。壁がひび割れて一部が変形してもよいが、「絶対にペシャンコに潰れず(倒壊せず)、中の人が脱出できる空間を残す」こと。
この新耐震基準によって、日本のビルやマンションの耐震性は劇的に進化しました。しかし……木造戸建て住宅には、まだ見落とされていた盲点が存在していたのです。
第3回の次回はその木造住宅の盲点についてお話をします。












